まずは、管理組合で大規模修繕工事について色々話し合いましょう。住人の方で建築関係に明るい方がいらっしゃいましたら、積極的に参加していただき、修繕委員などに就任していただくと、より安心です。まずは、修繕積立金の状況の確認や、自分達で確認した不具合個所などを報告しあうなど、情報の共有を図ることも重要です。
インターネットなどを利用して、色々な施工業者の情報を集めます。電話やメールで会社案内などの資料一式を請求して集めましょう。ホームページや会社案内などから、その業者が先進的であるか、親しみやすい雰囲気なのかなどを判断する事ができます。内容の吟味も大切ですが、フィーリングの合う業者をピックアップしましょう。
いくつかの業者に、まずは現場を見てもらいましょう。自分達が観察して発見した不具合個所なども伝え、良く見てもらい、いろいろな意見を聞いてみましょう。この際に、調査の結果をレポートにしてくれる業者もいますので、積極的に利用してください。また、設計会社に調査から共通仕様書までを作成してもらう方法もありますが、個別に調査してもらうことで、その業者の考え方などがより分かりやすく、オススメです。
現場を見てもらった業者に見積もりを提出してもらいます。業者独自の仕様に基づく見積もりですので、壁の面積などに多少の差はありますが、このばらつきも比較するとその業者の姿勢が見えてくるものです。また、施工の内容やオプション提案なども今後、業者を絞り込む上で大切な要素になります。
提出された見積もりを元に良く話し合いましょう。見積の合計金額や、業者の印象、施工実績、プレゼンテーションなどを総合的に判断して、数社に絞り込む作業となります。 また、プレゼンテーションの際に提案工事の内容や、安全対策などについて、質疑応答も含めて突っ込んで話し合いをすることも大切な事項です。 その後、大体の目安の必要予算が分かった時点で、修繕積立金の残高や、借入れの可否などについて確認しておくことも大切です。特に、個別の負担金が発生する場合などは個々に確認が必要となります。
長い時間をかけて選んだ業者に工事の発注をします。ここから、いよいよ長期にわたっての大規模修繕工事が始まりです。